今日はFNOだけどまったく関係のないことをしている。

休日出勤。たかだか休みの日に仕事をしているだけなのに、毎度ブログを書いているのは各方面へのアピールにほかならない。お疲れ自分。

 

さて、アンプラグド。99%月曜日には終わると思う。今号のテーマは「趣味」だ。これといった趣味のない自分が“趣味号”を作るなんて、と自分でも思うけど、自分の一番の関心ごとは、なにかに夢中になっているひとを広く紹介することであり、それはそれで編集という職業が天職なんだと日々自分を慰めている。

 

 

雑誌のなかで、特集の入り口になるページに「巻頭言」という文章がある。なぜこのような企画を立ち上げたのか、この号ではどんなことを読者に伝えたいのか。それを簡潔にまとめた文なのだが、これを書くのにいつも非常に苦労する。

 

毎回、千本ノックの果てに、結局編集長である蔡さんがビシッと締めるということが続いている。今回はどうなることやらと思っていたけど、企画構成上べつの編集スタッフが巻頭言を担当することになった。

 

その文章がメーリングリストで飛んでくるのだけど、最初は調子良かったのに、どんどんドツボにハマってく様子が手に取るようにわかった。結局、今回も蔡さんの助け船の果てに、ようやく巻頭言は完成した。

 

そのなかで、作家・開高健の文を引いている。

 

「一旦知ってしまえば、知らなかった時には戻れない。
中略
つまり知識や経験は人生に悲しみも もたらす。
中略
それでも、知らない平穏よりも知る悲しみのある人生の方が高級だ。」

 

趣味号の引用としてはぴったりだな、と思わず膝を打った次第。

 

 

個人的にも「一旦知ってしまえば、知らなかった時には戻れない」という出来事に、いままさに直面している。

 

ついに漫画『キングダム』を読み始めてしまったのだ。これだけ評判の高い作品だ。それはもう面白いんだろうけど、巻数の多さになんとなく尻込みして、ここまで手をつけてこなかった。

 

youngjump.jp

 

それなのに読み始めた理由は、家のなかがキングダム一色になっているからだ。相当な“歴女”である嫁さんがハマるのはまぁわかる。けど、5歳の息子まですっかりキングダムに持っていかれている。このままでは家庭内で孤立する! というわけで連載開始より11年。ようやく“王国”の世界へと足を踏み入れたのだった。

 

止まらない。これはたまらない。胸が高鳴る。目頭が熱くなる。

 

『キングダム』は最高だ。まだ9巻。当分は楽しめそう。

 

 

ところで、アンプラグドは文体が「だ・である調」だ。いつもは「ですます調」ばかりを使っているので、たまに「だ・である調」で書くと、急に文の調子がかたくなってしまう。「おまえは武士か!」といじられる始末。

 

なので、今日のブログは「だ・である調」で書いてみた。やっぱりかたいし、借り物の言葉感がハンパない。まぁ慣れていくしかないぴょん。