『かなわない』にかなわない。

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ふらっと入った「SPBS」にて見つけたこれ。

 

ものすごく心に沁みた。

余韻でしばらくぼーっとしてしまった。

 

『かなわない』は、

写真家の植本一子氏が自身のブログで書き留めていた文章を

一冊にまとめあげたものだ。

 

昨年発売されたものらしいけれど、

まったく知らなかった。

 

植本氏とはお仕事をご一緒したことはなく、

その昔フイナムで

「フォトギャラリー」という企画をやっていたときに、

写真を掲載させてもらったぐらいの関係性。

 

そして、パートナーであるECDのことも

超ヒップホップ音痴の自分であるからに

ほとんど理解しておらず。

 

10年くらい前に出た、

著書『失点 イン ザ パーク』で初めて知って、

それ以上調べてもいなかったので、

そこに載っている以上の知識はほぼなし。

 

そんな状態で読んだ本書だが、

早川義夫氏の帯にある言葉が

これ以上ないくらいに的確だった。

 

「生きている姿が小説のよう。」

 

ほんと、その通りだと思った。

 

 

こんなにもむき出しで、ありのままの姿を

不特定多数のひとに向けて発信することが

自分にできるだろうか。

 

いや、できない、絶対できない。

 

このブログを書いている今だって、

見ているひとにどう思われるかを

ものすごくそっけない顔して、

その実、とても真剣に考えている自分には絶対無理だ。

 

そんなことを考えながら、

植本氏のHPを見ていたら、

こないだ初めてお会いした写真家の笹原清明氏との

合同展のお知らせがあった。

もうとっくに終わっていたけれど。

 

 

あんまりこういうことは言いたくないけど、

なんだか導かれたような気がした。

 

近いうちに、植本さん、笹原さんに

お仕事をお願いしたいと思う。

 

なんせ編集者という仕事は

会いたいなと思った人には、たいがい会えるという

超特殊な職業らしいので。