面接。
随分と空いてしまいました。
今日は弊社の新卒面接でした。10時半から17時まで、集団面接で4組をお迎えしました。短い時間で人をジャッジしなければならないわけで、何度やっても難しいです。そして当然こちらも真剣に臨むわけで、けっこう疲れます。けれどその分刺激ももらえます。学生さんからフイナムのあの記事がよかった、フイナム・アンプラグドのこの号が好きだったとか言ってもらえると、単純に嬉しくなります。自分たちが作っているものが、少なからず世の中に影響を与えていることが実感できる時間でもあるわけで、改めてちゃんとしないとな、と背筋が伸びます。
明日も面接。いい人に巡り会えたらいいな。
ヨットと映画。
先週末、ヨットに乗ってきました。いやー最高でした、という能天気なブログをアップしようとしたら例の川崎の事件が起きてそんな気分ではなくなり、今の今まで書けずにいました。
というか、今回ヨットに乗せてくださった方に撮影していただいたこの写真が笑えるぐらいに素晴らしかったので、ようはこれを晒したかっただけなんですが。
我ながら何度見ても笑えます。ヨット最高。
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フイナムでも主演の岸井ゆきのさんを取材させていただきましたが、映画『愛がなんだ』が息の長いヒット作となっています。
町山智浩さんもこうツイートしています。連続ツイートなので、ぜひ最後までご覧ください。
『愛がなんだ』は恋愛映画を超えていた。ヒロインは空っぽな男に片思いを続けるが、そばにいるためにもう愛してないふりをするにいたって、彼への執着は既に恋愛を超えて彼女自身のアイデンティティになっていく。彼女にはそれ以外に生きる目的がない。愛と違ってそこには終わりがない。底なし沼だ。
— 町山智浩 (@TomoMachi) May 29, 2019
素晴らしい映画評論を読むと、いつも自分の見えてなさ具合に落胆するのですが、今作でもまた何回もへこんでいます。感受性の問題ですかね。いずれにしろもう一回観ないとな。
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ところで、こないだ『凪待ち』の試写を拝見しました。
凪待ち、、、よかった。すごくリアルだった。怒鳴りすぎないし、泣きすぎない。いたって普通の人間をきちんと描いてた。
— 小牟田亮 (@com0728) May 27, 2019
こちらも、もう一回観たい作品でした。主演の香取慎吾さんがすごくよかったです。きちんと生きている感じがしました。日本の映像作品は映画でもドラマでも過剰な演出が多くなりがちですが、この作品は非常に抑えめで好感が持てました。
平和な令和に。
幻冬舎の一件以来、ネット上(おもにツイッター)では未だにあらゆる言い争いが起きています。それを見るたびにがっかりしたり、悲しくなったり、ぞっとしたりするわけで、どうにも疲れます。早く平和なインターネットが帰ってきてほしい。
自分も出版界のものすごーく端っこの方に身を置いているわけで、今回の騒動は当然他人事ではありません。けれど、いろいろなひとの意見を読むにつけ、出版業界というのはちょっと特殊な世界なのだな、と改めて認識することになりました。
それについては小田嶋隆さんのこのコラムに詳しいです。
個人的に一番響いたのは
そうでなければ原稿なんか書けない。
という一文。
これだけ引いてもさっぱりわからないと思いますが、ぜひ全文を読んでみてください。
佐久間裕美子さんもこんなことを言っています。
自分が書いた文章を世の中に発表するーーそんな恐ろしい行為をありったけの勇気を振り絞ってやれるのは、後ろで背中を押さえていてくれる編集者がいるからです。
つまりは書くということはそういう類の行為なんだと思います。自分は編集者なので、小田嶋さんが言う編集者のやっかいな部分や、佐久間さんが言う信頼できる編集者がいてこそ良い作品が生み出せるということ、その両方についてはっきりとした実感があります。
そして思ったのは、作家にいろいろなタイプがいるように、編集者にもいろいろなタイプがいるということ。作家と並走して文字通り二人三脚で前に進み、良いものを作ることに尽力する編集者もいれば、作ったものを戦略的に売ることにより長けている編集者もいます。どっちもいていいじゃないですか。主義が違う作家と編集者はこの先も一緒に仕事をすることはないのだから、互いにチクチクやりあうのはやめませんか。多様性、自分はその言葉が好きです。
MATCHESFASHION
イギリス発のショッピングサイト「MATCHESFASHION」の日本版ができていました。
数ヶ月前にローンチしたばかりらしいです。個人的にはこういう高価格帯のアイテムを中心に取り扱うサイトってほとんど利用しないのですが、ざっと眺めてみたところ、あまりの品揃えに目がクラクラしてきました。しかも送料無料、返品無料、オーダーから4日程度で届くとか。いろいろすごすぎませんかね。。
ちなみに商品はこんな箱に入って届く模様。いちいち手が込んでいてきめ細やかです。
最近では、ソウルでヴェトモンのポップアップストアを開催したそう。ECサイト主導でリアルな仕掛けを打つ、これは今後の一つの流れになっていくかもしれませんね。
ラグジュアリー商材を扱うECサイトっていくつかありますが、日本から利用するなら、日本版のある「MATCHESFASHION」か「Farfetch」が便利そうです。
www.farfetch.comそのほかにも「MR PORTER」とか「NET-A-PORTER」とかいろいろありますが、いまピックアップしたサイトのすべてが英国発という事実。さすがヨーロッパの金融中心地。優秀なビジネスマンが集まっているんでしょうね。
それにしても海外ブランドを「MATCHESFASHION」で買うとだいぶ安いなー。憧れのジルサンダーも結構違います、ハイ。
理由がある。
どこが景気良くて、どこが景気が悪い。この手の話は、本当にどこに行っても誰もがしているわけですが、皆が皆「マジで売れてる」と口を揃えるのが〈ザ・ノース・フェイス〉です。“中の人”を何人か知っているのですが、守らねばいけないことと、挑戦するべき部分を明確に棲み分けています。緻密です、とにかく。このご時世、売れるものには明確な理由があります。まがい物はすぐにメッキが剥がれます。
海外展開のみの〈ザ・ノース・フェイス ブラック シリーズ〉がこうしてきちんと語られるのは、珍しいのでは。
www.wwdjapan.com