ロリポップ・ソニックからのnero。

ガールフイナムにひょっこりこんな記事がアップされていました。

girl.houyhnhnm.jp

 

音楽誌『nero』を作っている井上由紀子さんへのインタビュー。なかなかに濃密な記事ですよ、これは。

 

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まさかいまになってロリポップ・ソニックについての逸話が聞けるとは。ロリポップ・ソニックとは言わずもがな、フリッパーズ・ギターの前身バンドです。1stアルバム『Three Cheers For Our Side〜海へ行くつもりじゃなかった』は自分をギターポップ沼に引きずり込んだ張本人です。

 

それはともかく『nero』です。この時代にインディーなスタンスで“音楽誌”を続けていること自体、すさまじいことです。想い、信念、そして執念がなければ到底出来やしません。たった一人で作っていることもすごいとは思いますが、一人でやっているからここまで濃いものができるんだろうなという気もします。

 

このインタビュー内でも、思わず襟を正したくなることがたくさん。

 

井上:重要なのは、すぐやること。全力でやること。必ずやること。でも手を動かすのも頭を使うのも当たり前のことでもある。また人の受売りなんですけど、「自分の好きなものを見つけろ。それを誰よりもうまくなれ。そうすれば人生は楽勝だ」とチェット・ベイカーが彼のドキュメントのなかで語っているのですが、本当にその通りだと思います。自分がどこの何者で何が好きか。それをクリアにすること。迷ってても、迷っているとちゃんと認めること。好きなものがなかったらそれも認めること。雰囲気だけでやってないで、本質を突き詰めることが大切なんじゃないかなと。あくまでも私の場合はそう考えています。

 

この手の、すぐやれ的な文章はいつ読んでもバツが悪くなります。これとか。

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井上:スカイが持っているダークで毒っぽい雰囲気に威圧されるというか。私は誰と会っても基本的には物怖じしないタイプなのですが、後にも先にも一緒にいるだけで怖いと感じたのは、ジョン・ライドンとオアシスのリアム・ギャラガーとスカイだけ。怖いというのはリスペクトがある表現だと思うし、だからこそ魅力的でもあるんですけどね。最終的にはペトラの写真もよかったし、ガールズクリエイターと限定しなくとも、いちばん印象に残っている仕事のひとつといえますね。

 

ちなみに、自分もいままで会ったミュージシャンで一番怖かったのはリアム・ギャラガーで〜す。

 

ともかくこの記事はたくさんの人に読んでもらいたいなと思います。